買った後じゃ遅い!スーツケースの重さ目安と賢い選び方

重さ:スーツケース

「40Lだから軽いと思って買ったのに、実際はめちゃくちゃ重かった…」
「軽量モデルって書いてあったのに、荷物を入れたらLCCの7kgを超えてしまった…」

これからスーツケースを選ぶ人に、こうした“重さ選びの失敗”はとても多いです。
見た目や容量だけで選ぶと、旅行中に「想像以上に疲れる」「階段で苦労する」「追加料金がかかる」など、思わぬ落とし穴が待っていることも。

私はスーツケースレンタル会社で4年半働いてきましたが、お客様の多くが「重さをもっとちゃんと見ておけばよかった」と後悔していました。

この記事では、スーツケースの重さ目安をどう判断すればいいのかを、初心者にも分かりやすく、実体験ベースで丁寧にお伝えします。

✅この記事で分かること:

  • スーツケースの「重さ」と「容量」の違い
  • サイズ・素材ごとの重さ目安
  • 国内・海外旅行で失敗しない重さの選び方
  • 旅行タイプ別おすすめ重さとサイズ早見表
  • レンタル現場で満足度の高かったモデルTOP5




  1. スーツケースの「重さ目安」はどこで判断するべきか?
    1. 容量(リットル)と本体重量(kg)はまったく別物
    2. 見るべきは「自重」「総重量」「制限重量」
    3. よくある重さの勘違いと後悔しない選び方
  2. サイズ別|スーツケースの重さ目安一覧と判断基準
    1. SS・Sサイズ(~40L):2~3kgが理想ライン
    2. Mサイズ(40~69L):3.5~4.8kgが平均的な目安
    3. Lサイズ(70~99L):4.5~5.5kgで持ち運びバランスが取れる
    4. LLサイズ(100L~):5.5kg以上は重め。用途を明確に
    5. 【実体験】レンタル現場での「軽い」「重い」の実感値はコレだった
  3. 素材によるスーツケースの重さ比較|実際どれが軽い?
    1. 最軽量はソフトタイプ!ナイロン・ポリエステル製の実測値
    2. ハードタイプ:ポリカーボネート・ABS・アルミの違いと重量差
    3. 【注意】アルミ製が重い理由は“耐久性”と“ステータス性”にある
    4. 【現場のリアル】素材別に壊れやすさ・戻ってくる頻度の違い
  4. 用途別|重さから考えるスーツケース選びの最適解
    1. 機内持ち込みで“重さ”を気にすべき理由とは?
    2. 預け荷物なら“中身+スーツケース”で23kg以内を逆算するべし
    3. 国内旅行と海外旅行でスーツケースの重さ選びはこう変える
    4. レンタル会社でよく出る「旅行タイプ別」おすすめ重さとサイズ早見表
  5. レンタル会社で大好評だったスーツケースランキングTOP5
    1. 🏆 1位:[エース] スーツケース クレスタ
    2. 🏆 2位:[レジェンドウォーカー] スーツケース アルミフレーム
    3. 🏆 3位:[MAIMO] キャリーケース
    4. 🏆 4位:[グリフィンランド] スーツケース キャリーケース
    5. 🏆 5位:[イノベーター] スーツケース INV50
    6. ✅まとめ|「軽さ」で選べば旅の快適さは段違いになる

スーツケースの「重さ目安」はどこで判断するべきか?

スーツケースの重さを判断するときに、意外と多くの人が混乱するのが「容量」と「本体重量」の違いです。

私がスーツケースレンタル会社で4年半働いていた中でも、「40Lだから軽いと思ってたのに、実際は重すぎた…」というお客様の声を何度も聞いてきました。

重さに注目せずに購入やレンタルを決めてしまうと、旅行中の移動が想像以上に大変になったり、航空会社の重量制限に引っかかって追加料金が発生したりする原因になります。

この項目では、スーツケースの重さを見るときに注目すべきポイントと、失敗しないための判断基準を、プロの視点から詳しく解説していきます。

容量(リットル)と本体重量(kg)はまったく別物

スーツケースを選ぶ際、多くの人が最初に目にするのが「容量◯L」という表記です。

たしかに容量は、どれくらいの荷物が入るかを示す大切な情報ですが、容量が大きい=重い、容量が小さい=軽いというわけではありません。

実際には、同じ40Lでも素材や構造によって1kg以上の差が出ることがあります。

例:40Lクラスで比較した場合

素材・構造自重の目安(kg)
ソフトタイプ(ナイロン)約2.3〜2.8kg
ハードタイプ(PC混合)約3.5〜4.2kg
アルミニウム製約4.5〜5.0kg

容量が同じでも、自重が重ければ荷物を入れた後の総重量が増し、持ち運びの負担や空港での重量制限に直結します。特に、女性や高齢者が一人で持ち運ぶ場合や、階段の多い宿泊施設ではこの差が顕著に出ます。

つまり、容量だけ見て判断するのではなく、「その容量で何kgの本体重量か」を必ず確認する必要があります。これが重さ目安を見誤らない第一歩です。

見るべきは「自重」「総重量」「制限重量」

スーツケースの重さに関しては、3つの異なる重量指標を正確に理解することが大切です。

1. 自重(じじゅう)

スーツケース本体の重さそのもの。これに荷物の重さを足したものが総重量になります。レンタル現場では、この数値を基準に比較するのが一般的です。

2. 総重量

自重+荷物の重さ。実際に空港で預けたり、持ち運んだりするときの重さはこれ。例えば、自重4.0kgのスーツケースに15kgの荷物を入れると総重量は19kgになります。

3. 制限重量

航空会社が設定している持ち込み・預け入れの重量上限。

区分重量制限例
機内持ち込み7〜10kg(航空会社により異なる)
受託手荷物(預け入れ)23kg(エコノミークラス)

この3つの重さを把握しておかないと、「持って行きたい荷物を詰めたら重量オーバーだった」「LCCで追加料金を払う羽目に…」というトラブルが起こります。

私が担当していたお客様でも、「思ったよりスーツケースが重くて荷物があまり入らなかった」という声は少なくありません。購入前やレンタル前に、必ず“自重”と“航空会社の制限”を照らし合わせて逆算するクセをつけましょう。




よくある重さの勘違いと後悔しない選び方

スーツケースの重さで失敗する人の多くは、次のような“勘違い”をしています。

よくある勘違い

  • 「大きければたくさん入るし便利」→ 重くて運びづらい
  • 「硬い=安心」→ アルミや厚めのPC素材は想像以上に重い
  • 「機内持ち込みOK=どれでも軽い」→ 実際は7kgギリギリのモデルも

実体験からアドバイス:こう選べば後悔しない

  • 軽さを優先するならソフトタイプを選ぶ(2〜3泊程度)
  • 中型〜大型は自重4kg以下を目安にするのが理想(目安:女性や長距離移動)
  • 空港使用が多い人は、重さよりもハンドル・キャスターの滑らかさも重視する

また、最近は「軽量モデル」として販売されていても、実際にはハードタイプで4.5kgあることも珍しくありません。

ネット通販ではスペックの比較がしにくいので、信頼できるレンタルサイトや比較レビューのある店舗で実重量を確認するのがベストです。

スーツケースは旅行の快適さを大きく左右するギアです。見た目やブランドに惑わされず、「何kgあるのか?」「持ち運ぶ環境は?」という現実的な目線で選びましょう。

サイズ別|スーツケースの重さ目安一覧と判断基準

スーツケースの重さは、見た目や容量だけでは測れません。

同じサイズでも素材・構造・機能によって500g〜1kg以上の差が出ることは、スーツケースレンタル会社で日々比較していた私の実体験からも明らかです。

ここではサイズごとの重さの平均値や、どんな用途に合っているかを明確に解説します。

自分に合ったサイズとその“理想の重さレンジ”を知ることで、旅行のストレスをグッと減らせます。




SS・Sサイズ(~40L):2~3kgが理想ライン

SS・Sサイズは1〜3泊程度の短期旅行に最適なサイズで、機内持ち込みを想定している方にも人気の高いカテゴリーです。

このサイズでは特に「軽さ」が重要視されます。というのも、LCCなどの機内持ち込み制限が7kgまでと厳しい場合、本体重量が重いと荷物に回せる重量がかなり減ってしまうからです。

項目重さの例
機内持ち込み上限7kg(LCC基準)
スーツケース本体約2.5kg
荷物に使える重量約4.5kg

軽いモデルとしては、ナイロンやポリエステル素材のソフトタイプが主流で、自重は2.2〜2.8kg程度が理想です。一方で、ポリカーボネートやABS樹脂などのハードタイプでは3kgを超えることもあります。

特にレンタル現場で多かった声は「できるだけ軽くて小さいものがいい」という要望で、2.3kg以下のモデルが人気でした。外見が同じでも、500gの差は持ち歩いたときに体感でわかるレベル。階段や乗り換えが多い人にとっては決定的な差となります。

おすすめは“本体2.3kg以下+機内持ち込みサイズ”で、拡張機能やポケット付きでも軽量化されたモデルです。実際にそうしたスペックのものは返却後の満足度も非常に高かったです。

Mサイズ(40~69L):3.5~4.8kgが平均的な目安

Mサイズは3〜5泊の旅行や1週間以内の出張で使われることが多く、利用頻度が最も高いサイズ帯といえます。

このサイズは中容量のため荷物も多くなりがちですが、そのぶん本体が重すぎるとトータル重量がすぐに20kg近くになるため、慎重な選定が必要です。

容量目安自重の目安
40〜49L3.5〜4.0kg
50〜59L4.0〜4.5kg
60〜69L4.5〜4.8kg

素材はPC混合が主流で、ABSやアルミフレーム付きになると重さは5kgに近づくことも。

個人的には「自重4.5kg以下」が快適に使える基準と考えています。

レンタル現場でも「ちょっと重かった」と返却時にコメントされるのが4.8kg以上のモデルでした。逆に4.2kg以下のモデルは満足度が高く、「軽くて助かった」という感想が多かった印象です。

このサイズを選ぶ際のコツは、“4.2kg以内+キャスターの滑らかさ”。とくに都市部の移動では段差やエスカレーターの影響が大きいため、総合的な扱いやすさが重さと同じくらい重要になります。

Lサイズ(70~99L):4.5~5.5kgで持ち運びバランスが取れる

Lサイズは1週間以上の旅行や家族での共有利用、大量のお土産を想定したパッキングなどに向いています。

このサイズになると内容量も大きいため「何でも入れられる!」と錯覚しがちですが、逆に“重すぎて動かせない”という失敗も多いサイズです。

容量平均自重
70〜79L約4.5kg
80〜89L約5.0kg
90〜99L約5.5kg

目安としては、5.2kgを超えると持ち運びが一気に大変になります。レンタル利用でも、女性や高齢者の方には「持ち上げられなかった」「階段が辛かった」といった声がありました。

私のおすすめは、ハードタイプでも“5.0kg以内”のもの。これなら空港やホテルでの取り回しもスムーズです。

加えて、Lサイズを選ぶ際は「キャスターの性能」「取っ手の握りやすさ」「拡張機能の有無」も重さと同じくらい注目すべきポイントです。とくに拡張機能付きモデルは本体が重くなりがちなので、使う頻度をよく考えて選ぶことが大切です。

キャスターの丈夫なスーツケースをお探しの方は下記の記事をご覧ください♪
【スーツケース】キャスターが丈夫なメーカーとモデル14選を紹介!

拡張機能のデメリットが知りたい方は下記の記事をご覧ください♪
拡張機能付きスーツケースのデメリットは?購入前に知るべき注意点




LLサイズ(100L~):5.5kg以上は重め。用途を明確に

LLサイズは100L以上の特大容量スーツケースで、留学や移住、長期の海外出張など特殊な用途に向いています。

このクラスになると、本体だけで6kgを超えるものも多く、移動の多い旅にはまったく向いていません。

容量平均自重
100〜109L約5.5〜6.0kg
110L以上約6.5kg〜

実際にレンタルでこのサイズを選んだお客様の多くは、「荷物を入れすぎて空港で重量制限に引っかかった」「宅配で送る羽目になった」という事例もあります。

このサイズを選ぶなら以下の条件に当てはまるか確認してください:

  • 片道で荷物が多い(留学・引っ越し)
  • 空港での手荷物重量制限が免除されている(ビジネス・特別クラス)
  • 到着地で荷物を広げるスペースが確保されている

一般的な旅行には向かないサイズなので、「なんとなく大きい方が安心」といった理由では選ばないよう注意が必要です。

【実体験】レンタル現場での「軽い」「重い」の実感値はコレだった

スーツケースの重さに対する感じ方は人それぞれですが、レンタル現場で何百件と接客していると“体感的に重く感じるボーダーライン”が見えてきます。

実際の声から見えた目安

サイズ自重利用者の反応
S(〜40L)2.3kg以下「軽くて持ちやすい」
M(〜69L)4.2kg以下「取り回しやすく快適」
L(〜99L)5.0kg以上「階段で重すぎた」
LL(100L〜)5.5kg以上「玄関から出すのも大変」

スーツケースの重量は“数値”としての違い以上に、使う人の体格・移動環境・使い方によって体感に差が出ます。

レンタルを通して感じたのは、「実際に持って運んだときにどう感じるか」が何より大切だということ。だからこそ、スペック表だけで判断せず、レビューやレンタル経験者の声を参考にしたうえで、試せるなら一度レンタルしてから購入するのも賢い選択です。

素材によるスーツケースの重さ比較|実際どれが軽い?

スーツケースの重量に最も影響を与える要素の一つが「素材」です。

同じ容量・同じ形状でも、素材が違うだけで1kg以上重さが変わることは珍しくありません。

私がスーツケースレンタル会社で4年半勤めていた中でも、素材による体感重量の違いで「使いやすかった」「重すぎた」と返却時の感想が大きく分かれるケースを数多く見てきました。特に、長時間の移動や階段の多い旅程では、その重さが旅行の快適さを大きく左右します。

この章では、スーツケースに使用される主な素材ごとの重さの目安や、現場での実感値、さらには壊れやすさの傾向まで含めて、プロの視点から徹底比較していきます。




最軽量はソフトタイプ!ナイロン・ポリエステル製の実測値

ソフトタイプのスーツケースは、その名の通り柔らかい布素材(ナイロン・ポリエステル)で作られており、軽量で扱いやすいのが最大の特徴です。

特に1〜3泊の短期旅行やLCC機内持ち込みを目的とした使用においては、この軽さが圧倒的な利便性を生みます。

ソフトタイプの重さ目安(当社実測)

サイズ平均自重(kg)備考
S(〜40L)約2.2〜2.8kg街歩き・ビジネス出張向け
M(40〜69L)約3.3〜3.9kg国内旅行で人気のサイズ
L(70L〜)約4.2〜4.7kg拡張機能付きはやや重め

ナイロン製は摩擦にも強く、型崩れしにくいのも魅力です。収納ポケットが多く、荷物の整理整頓がしやすいのも特長のひとつ。ポリエステル製はやや安価ですが、そのぶん耐久性はナイロンにやや劣ります。

レンタル現場では、女性や年配のお客様から「軽くて助かった」と高評価を受けることが多かったです。特にLCC航空会社を利用する方には「ソフトタイプ一択でお願いします」と指定されることもありました。

一方で、海外の空港で預け荷物として使うには、衝撃に弱いため注意が必要です。中身がつぶれやすく、角が裂けやすい点もあるため、「荷物が多くてゴツゴツしたものを詰める方」には不向きです。

軽量のスーツケースをお探しの方は下記の記事をご覧ください♪
軽いけど大丈夫?1.6kgの超軽量スーツケースの真相とおすすめモデル
【軽量×丈夫】大人気のスーツケースTOP10とその選び方を解説!
【2泊3日】女性におすすめの軽量スーツケースTOP10と選び方

ハードタイプ:ポリカーボネート・ABS・アルミの違いと重量差

ハードタイプのスーツケースは、ソフトタイプに比べて衝撃に強く、中身の保護性能が高いのが特徴です。

素材の代表例としては「ポリカーボネート(PC)」「ABS樹脂」「アルミニウム」の3種類があります。

ハード素材の重さ比較(Mサイズ基準)

素材平均自重特徴
ポリカーボネート(PC)約3.8〜4.5kg軽くて柔軟、耐久性も高い万能型
ABS樹脂約4.2〜4.8kg安価だがヒビが入りやすい傾向
アルミニウム約5.0〜6.2kg高強度・高価格・高重量

ポリカーボネートは軽さ・耐久性・価格のバランスが良く、レンタルでも圧倒的にリピート率が高い素材です。ABSは価格は抑えられていますが、長期使用には向かず「数回でヒビが入る」こともあります。

アルミは重厚感・高級感では随一ですが、重量があるため移動が多い旅には不向き。駅の階段や凸凹道などでは明確に「重さが足を引っ張る」存在になります。

私の経験では、PC製のスーツケースがもっともバランスが良く、現場でのクレームが最も少なかったです。




【注意】アルミ製が重い理由は“耐久性”と“ステータス性”にある

アルミ製のスーツケースは見た目の高級感から「最上級モデル」として扱われがちですが、実際に使うと「重すぎて後悔する」ケースが少なくありません。

特に女性や年配の方には向いておらず、「持ち上げられない」「階段が地獄」という声を数多く聞きました。

サイズ平均自重備考
Mサイズ約5.5kg見た目・ステータス重視向け
Lサイズ約6.2kg車移動での長期滞在向け

この重さの理由は、パネル・フレームともに金属製であること、補強構造が多いためです。また、へこみやすいという特性もあり、手荒な扱いに弱い側面もあります。

アルミスーツケースを満足して使えていたのは、「空港からホテルまでは全て車移動」「階段なしのビジネスホテル利用」「出張用で見た目優先」という条件の方に限られていました。

外観の美しさに惹かれて購入する方も多いですが、移動が多い旅行スタイルの方は「自重」による負担を真剣に考慮する必要があります。

アルミ製のデメリットを知りたい方は下記の記事をご覧ください♪
アルミスーツケースのデメリット完全ガイド!購入前に知っておきたい真実

【現場のリアル】素材別に壊れやすさ・戻ってくる頻度の違い

レンタル会社として毎日スーツケースの出入りを管理していた立場から、素材ごとの壊れやすさやクレームの出やすさにも大きな違いがあると感じています。

故障・破損の傾向(100台中の平均値)

素材故障率主なトラブル
ナイロン・ポリエステル5〜10台ファスナー裂け、布の摩耗
ポリカーボネート(PC)2〜4台キャスター外れ、亀裂
ABS樹脂6〜8台本体ヒビ、ロック破損
アルミ3〜5台角の凹み、ロック変形

ナイロンやポリエステルは布素材ゆえに破れやすく、海外のベルトコンベアでの扱いで損傷が出ることが多めでした。ポリカーボネートは衝撃に強く、割れよりも“キャスターやハンドル周辺の部品劣化”が主なクレームでした。

ABSは価格の安さゆえによく使われますが、「一度の海外旅行で壊れた」という報告が最も多かった素材でもあります。

アルミは壊れやすいというより「へこみやすく目立つ」ため、見た目重視の方にはストレスになるようです。逆に、それを“味”として受け入れられる方には高評価でした。

このように、素材ごとの重量と壊れやすさには相関があり、「軽ければ壊れやすい」「重いけど壊れにくい」という単純な話ではありません。だからこそ、自分の旅スタイルや使い方に最も合う素材を見極めることが、スーツケース選びで失敗しない最大のポイントだと断言できます。

用途別|重さから考えるスーツケース選びの最適解

スーツケースを選ぶとき、「デザイン」や「容量」は誰もが気にしますが、実は「用途に合った重さ」こそが、使いやすさを決定づける最大のポイントです。

4年半スーツケースレンタル業務に携わってきた経験から断言できますが、「重さを見誤ったせいで旅が大変になった」という声は本当に多いです。

たとえばLCCでの手荷物制限、海外旅行での預け荷物の超過料金、さらには階段移動での腰痛リスク…。

この項目では、旅行スタイルごとに最適なスーツケースの重さをどのように選べばいいのかを、実例や早見表を交えて分かりやすく解説します。




機内持ち込みで“重さ”を気にすべき理由とは?

機内持ち込み用のスーツケースを選ぶ際に最も重要なのは、「本体が何kgあるか」です。

多くのLCC(格安航空会社)では、機内持ち込み荷物の重量制限を7kg以下に設定しているため、スーツケース本体が重いと中身に使える重量が極端に減ってしまいます。

機内持ち込み制限の一例:

航空会社重量制限サイズ制限
Peach7kg3辺合計115cm以内
Jetstar7kg56×36×23cm以内
ANA/JAL10kg55×40×25cm以内

たとえば、本体重量が3.5kgのスーツケースを使うと、荷物として使えるのは3.5kgしかありません。旅行先での衣類、充電器、ガジェット、お土産などを考えるとかなり厳しい数字です。

レンタル現場での傾向:

「持ち込み対応」と書いてあるからといって油断して借りた方が、チェックイン時に重量オーバーで預け直しになったケースが複数ありました。実際、「本体2.2〜2.5kg程度」の軽量ソフトタイプを選んだ方の満足度は非常に高く、リピート率も高めでした。

機内持ち込みを前提とした場合、理想的な自重は2.5kg以下。それを超えると荷物制限とのバランスが崩れがちなので、用途と航空会社の条件を照らし合わせて選ぶ必要があります。

預け荷物なら“中身+スーツケース”で23kg以内を逆算するべし

国際線のエコノミークラスで最も一般的な受託手荷物の重量制限は23kg以内です。

この枠内にスーツケースの本体重量と、詰める荷物のすべてを収めなければならないため、逆算的に「自重が何kgまで許容できるか」を考える必要があります。

重さの内訳例:

要素重量例
スーツケース本体4.8kg
荷物17.5〜18kg
合計約22.5〜23kg

このように、本体重量が重すぎると、持っていきたいものを削らなければならない状況になります。特にお土産や液体物を多く持ち帰る予定のある海外旅行では注意が必要です。

レンタルでのおすすめ:

  • 女性や年配の方 → 自重4.2kg以下のMサイズ
  • ビジネス利用 → 4.5kg以下でスーツ収納付きモデル
  • 長期海外旅行 → 5.2kg以下のLサイズ+荷物用スケール携行

また、実際に「荷物を詰めたら23kgを超えていた」という失敗例が多くあり、荷物の詰め替えを空港ロビーで行う羽目になったという話も耳にしました。スーツケースの本体重量は必ず逆算して判断する。これが失敗しないコツです。

国内旅行と海外旅行でスーツケースの重さ選びはこう変える

旅行の目的地が国内か海外かで、スーツケースの重さ選びは大きく変わります。

これは、移動環境・荷物量・チェックインの有無がまったく異なるからです。

国内旅行:

  • 電車・バスでの移動が多く、階段や乗り換えが多い
  • 宿泊数が少なく、荷物が少ない
  • チェックインが不要なことも多い

2.3〜3.0kgの軽量S〜Mサイズがおすすめ。

海外旅行:

  • 空港〜ホテル間の距離が長い(預け荷物必須)
  • 長期滞在・買い物などで荷物が多い
  • 航空会社の重量制限がシビア

4.5〜5.5kgのM〜Lサイズが最適。ただし、お土産スペースも考慮して1kg分は余らせておくのがコツです。

実際の失敗例:

「国内旅行だから軽くて大丈夫だろう」と思ってソフトタイプの軽量モデルを選んだが、宿泊先が山間部で舗装されておらず、キャスターがボロボロに。逆に、海外旅行にゴツいLサイズ(自重6.5kg)を持って行って、チェックイン時に4,000円以上の超過料金を払ったというお客様もいらっしゃいました。

旅先と移動手段に応じて、「軽さ」「素材」「耐久性」のバランスを取ることが失敗しないコツです。

レンタル会社でよく出る「旅行タイプ別」おすすめ重さとサイズ早見表

4年半のレンタル経験で得られたデータをもとに、旅行のタイプ別に「最もリクエストが多く、満足度が高かったスーツケースのサイズと重さ」を以下にまとめます。

旅行タイプ別:おすすめサイズと重さ

旅行タイプ推奨サイズ理想の本体重量備考
1〜2泊・国内出張S(〜40L)2.2〜2.5kg機内持ち込み前提
3〜5泊・国内旅行M(40〜69L)3.8〜4.3kg荷物が多いなら拡張機能付き
6泊以上・海外旅行L(70〜99L)4.5〜5.2kgお土産スペースを考慮
留学・長期滞在LL(100L〜)5.5〜6.0kg宅配や車利用前提

このように、用途に合わせた重さの目安を知ることで、「軽すぎて頼りない」「重すぎて移動が大変」といった後悔を避けられます。

迷ったら、まずは本体重量と目的地の移動環境を照らし合わせること。必要であれば一度レンタルしてみるのも手です。

旅行別でスーツケースの大きさを知りたい方は下記の記事をご覧ください♪
スーツケースの大きさはどれが正解?日数別で最適サイズを紹介




レンタル会社で大好評だったスーツケースランキングTOP5

スーツケースレンタル会社で4年半勤務する中で、実際にお客様からの満足度が高く、リピート率も非常に高かったモデルをランキング形式でご紹介します。

「重さ・丈夫さ・使いやすさ」を軸に評価が分かれましたが、TOP5に入るスーツケースはどれも現場で“間違いない”と太鼓判が押されていたものばかり。

迷っている方は、このランキングを参考にすれば、絶対に後悔しないはずです。

順位商品名画像購入リンク価格(円)満足度
1位エース クレスタ13,09089%
2位レジェンドウォーカー12,78086.2%
3位MAIMO16,98083.7%
4位グリフィンランド13,98083.5%
5位イノベーター23,98083%

🏆 1位:[エース] スーツケース クレスタ

特徴説明
📦 エキスパンド機能荷物が多くなった際に容量アップ可能!旅先での買い物も安心。
🔍 隠しポケット外からもアクセスできる便利な収納ポケット付き。
🛞 双輪キャスター旋回性抜群!スムーズな方向転換が可能。
🔒 TSAダイヤルロックカギ不要の3桁ダイヤル式で、施錠したまま預け入れOK。
📐 豊富なサイズ展開XS(1~2泊)・S(2~3泊)・M(5~7泊)・L(7~10泊)とシーンに合わせて選べる!
🎨 9色のバリエーションクラシックカラーからポップな色まで、お気に入りのデザインが見つかる。

🔹 レンタル回数:373回
🔹 満足度:89%(高評価数:332件)

💬 お客様の声 🗣️ 「旅行帰りにお土産を買いすぎても、エキスパンド機能でしっかり収納できた!」
🗣️ 「キャスターがスムーズで、移動がとにかくラク!駅や空港でもストレスなし。」

💬 私の一言コメント

🏆 2位:[レジェンドウォーカー] スーツケース アルミフレーム

特徴説明
🛞 360度静音ダブルキャスター静かでスムーズな走行が可能!ストレスフリーな移動を実現。
🔗 フック付き台座荷物を掛けられる便利なフック付きで、移動中の使い勝手◎。
🔄 オートリターンハンドル手を離すとゆっくり戻るハンドルで、スマートな操作感。
📏 多段階調整可能キャリーバーアルミ製で軽くて丈夫!好みの高さに調節できる。
🔒 ダイヤル式TSAロックカギ不要のダイヤル式ロックで、空港でも安心。
💼 ユニセックスデザインビジネスからカジュアルまで、どんなシーンにも馴染む洗練されたデザイン。
📐 豊富なサイズ展開1~3泊(35L)・3~5泊(51L)・7泊以上(83L)の3サイズ展開!
🎨 11色のバリエーションシックなカラーから個性的な色まで、選べる楽しさ。

🔹 レンタル回数:393回
🔹 満足度:86.2%(高評価数:339件)

💬 お客様の声 🗣️ 「ハンドルがゆっくり戻るのが想像以上に便利!片手が塞がっていてもスムーズに扱えた。」
🗣️ 「ダブルキャスターで静かに動かせるから、早朝や深夜の移動でも気を遣わなくて済む!」

💬 私の一言コメント
「アルミフレームの高級感と耐久性が魅力。出張や旅行でタフに使うならこれ一択!サイズ・カラー展開も豊富で、自分にピッタリの一台が見つかるはず。」

🏆 3位:[MAIMO] キャリーケース

特徴説明
🔧 スペア付き交換可能キャスター付属の六角レンチで簡単に交換可能!キャスター故障で買い替える必要なし。
🛑 キャスターストッパー坂道や電車の揺れでもしっかり固定!片足で簡単にON/OFFができる便利機能。
🔇 静音ダブルキャスターHINOMOTO製の最新タイヤ素材を採用し、従来比で騒音20デシベルカット
💪 高耐久&軽量ボディドイツ開発のポリカーボネート素材で、耐久性抜群&傷・汚れに強い。
📐 豊富なサイズ展開SS(日帰り~3泊)・S(1~3泊)・M(3~6泊)・L(6~10泊)の4サイズ!
🎨 9色のバリエーションスタイリッシュなデザインで、カラーバリエーションも豊富!

🔹 レンタル回数:311回
🔹 満足度:83.7%(高評価数:260件)

💬 お客様の声 🗣️ 「キャスターストッパーが想像以上に便利!電車で立っていてもスーツケースが動かない。」
🗣️ 「交換用キャスター付きだから、長く使えてコスパがいい!」

💬 私の一言コメント
「ストッパー付きで揺れる電車内や坂道でも安心!交換用キャスターも付いていて、長く愛用できるのが嬉しいポイント。耐久性と軽さを両立したバランスの良いスーツケース。」

🏆 4位:[グリフィンランド] スーツケース キャリーケース

特徴説明
📦 大容量&サイズ展開1~3泊(39.1L)・3~5泊(61.9L)・5~10泊(94.7L)と用途に合わせて選べる!
🎨 8色のカラーバリエーション落ち着いた色からポップな色まで、豊富なラインナップ!
💪 高耐久ボディ丈夫で長持ちする素材を採用。長期間の旅行や出張にも最適。
🛞 スムーズなキャスター静音性と耐久性を兼ね備えたホイールで、快適な移動を実現。
🔗 便利な収納設計しっかり荷物を固定できる内装ストラップ付きで、荷崩れしにくい!

🔹 レンタル回数:291回
🔹 満足度:83.5%(高評価数:243件)

💬 お客様の声 🗣️ 「サイズ展開が豊富で、自分の旅行スタイルに合うものを選べるのが嬉しい!」
🗣️ 「軽量なのに収納力も抜群!キャスターもスムーズで快適でした。」

💬 私の一言コメント
「手頃な価格で耐久性もしっかりしているバランスの良いスーツケース。シンプルなデザインと使いやすさで、初めてのスーツケース選びにもおすすめ!」

🏆 5位:[イノベーター] スーツケース INV50

Innovator(イノベーター)
¥23,980 (2025/03/20 14:38時点 | Amazon調べ)
特徴説明
🌍 世界的デザイン賞受賞スタイリッシュなデザインはヨーロッパをはじめ世界各地で評価され、ニューヨーク近代美術館にも永久コレクションとして認定!
🛫 新しいライフスタイルにフィット「Beyond Boundaries」 のコンセプトのもと、自由な移動をサポートするデザインと機能性を両立。
🎨 圧倒的なカラーバリエーション19色展開で、個性的なカラーが豊富!自分のスタイルに合う色が必ず見つかる。
💼 軽量&耐久性◎ヨーロッパデザインの美しさと、機能性を兼ね備えたスーツケース。
✨ ユニークなデザインシンプルながらも個性的なルックスで、周りと差をつけられる!

🔹 レンタル回数:289回
🔹 満足度:83%(高評価数:240件)

💬 お客様の声 🗣️ 「19色もあって選ぶのが楽しい!他と被らないデザインが気に入りました。」
🗣️ 「軽くて扱いやすいのに、デザインもおしゃれでテンションが上がる!」

💬 私の一言コメント
「デザインにこだわるなら間違いなくコレ!19色の豊富なカラーと、世界で評価されたデザイン性の高さが魅力。ただし、機能面よりもデザイン重視の人向けかも。」




✅まとめ|「軽さ」で選べば旅の快適さは段違いになる

この記事では、スーツケースの「重さ目安」を正しく判断するために必要な情報を、現場経験に基づいて網羅的に解説しました。

「軽いから便利」「大きいから安心」という先入観で選ぶと、かえって後悔することもあります。
重要なのは、自分の用途・体力・移動環境に合った重さを選ぶこと。
この記事を参考に、自分に最適な1台を見つけてください。

✅この記事の重要ポイント:

  • 容量(L)と重さ(kg)はまったく別物
  • サイズごとの理想重量は、SS:2〜3kg、M:3.5〜4.8kg、L:4.5〜5.5kg
  • 素材別では、ソフトが最軽量/アルミは重いが高耐久
  • 用途(国内/海外/出張)に応じて最適な重さが変わる
  • 機内持ち込みなら“自重2.5kg以下”を選ぶのが鉄則
  • レンタル会社で満足度の高かったモデルは信頼性が高い

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