「大人でも座れるスーツケースって、本当にあるの?」
そう思って調べている方へ――答えは「あります」。ただし、選び方を間違えると簡単に壊れます。
この記事では、スーツケースレンタル会社で4年半働いた私の実体験をもとに、“大人が安心して座れて壊れにくいスーツケース”の選び方とおすすめモデルを完全解説していきます。
「耐荷重は?壊れやすくない?子どもと兼用できる?」といった疑問にも、購入前に絶対知っておくべき情報だけを厳選してお届けします。

✅この記事を読むとわかること:
- 大人が安心して座れるスーツケースは本当に存在するのかがわかる
- 耐荷重の目安や“壊れない構造”のチェックポイントがわかる
- レンタル現場での破損率から見る実際に壊れにくいモデルがわかる
- おすすめの座れるスーツケースが比較できる
- 購入時に確認すべきポイントが網羅的に理解できる
- 「どんな人に向いているのか」が具体例付きでわかる
- 機内持ち込みや修理などの実用的なQ&Aも全部わかる
そもそも大人でも座れるスーツケースは存在する?

「座れるスーツケース=子ども用でしょ?」と思っていませんか?
実は大人が安心して座れるスーツケースは、明確な基準と構造のもとに存在しています。
ここでは、耐荷重の目安や実際の使用例、設計上の違いまで、スーツケースレンタル現場で見てきた“本当に座れるモデル”を、具体的に解説していきます。
どのくらいの体重まで座れるの?

スーツケースに座れるかどうかは、「耐荷重」がすべての基準になります。
基本的に、大人が安心して座るなら「耐荷重100kg以上」が1つの目安になります。
たとえば、グッドデザイン賞を受賞した「PRESIDENT KUBIKO」は125kgまでの着座に公式対応しており、30分の連続使用もOKと明記されています。
実務経験上、耐荷重が明示されていないスーツケースに座るのは本当に危険です。
過去には、耐荷重80kg以下のモデルに座った方がキャスターごと破損させたケースも実際にありました。
スーツケースはあくまで「収納と移動」が主用途なので、全製品が着座対応ではありません。
表記例(目安):
耐荷重表記 | 安全な着座使用 | コメント |
---|---|---|
表記なし | ❌ | 座る目的では設計されていない |
~80kg | △ | 子どもや小柄な女性なら一時的可 |
100kg以上 | ◎ | 大人が安心して座れるライン |
125kg以上 | ◎+ | 長時間の着座も想定された構造 |
大人が使うなら、最低でも「100kg以上」の記載があるものを選びましょう。これは見た目や価格では判断できません。
だからこそ、「着座OK」と明示しているモデルが信頼できます。
大人が実際に座っても壊れない実例

実際に私がレンタル業務をしていた際、「座れるスーツケースって本当に壊れませんか?」という質問は非常に多かったです。
その答えとしてお伝えしていたのが、「壊れたものもあったが、壊れなかったものには共通点がある」ということ。
例えば、PRESIDENT KUBIKOやAirwheel SE3Sは、何度貸し出しても壊れたことがないモデルです。特にKUBIKOは、空港で待たされた男性が「ずっと座ってたけど安定感抜群だった」と返却時に話してくれました。
逆に、ノーブランドで耐荷重記載がないタイプや、外見重視の格安モデルは座った瞬間にキャスターがひび割れたことが複数回あります。
これらの差は、「座れる前提で設計されているかどうか」に尽きます。
壊れなかったモデルに共通していたのは以下の点です:
- 耐荷重100kg以上
- フレームタイプ構造(ソフトではない)
- 座面が凹凸なくフラット
- キャスター取り付けがしっかりしている(ぐらつきがない)
これらの要素が揃っているものは、長期レンタルでも破損率ゼロ。
「大人が座っても壊れなかった」という実績は、実際の利用現場から得た最も信頼できる“エビデンス”です。
そもそも座れる設計になっているスーツケースとは?
「そもそも座るために作られてるの?」というのは、非常に重要な視点です。
実は、“偶然座れる”と“最初から座れるように設計されている”スーツケースには大きな違いがあります。
座れる前提で設計されているスーツケースの特徴は以下の通りです:
構造的特徴 | 解説 |
---|---|
上部の座面が平ら・凹凸がない | ハンドルが沈み込んでいる構造は座りにくく破損しやすい |
耐荷重の明記(100kg以上) | 製品仕様に記載あり=強度検査を通っている証拠 |
キャスターに横ズレ・傾きがない | 座ったときの安定感に直結。ダブルキャスターならさらに◎ |
フレームタイプ(ハード構造) | ソフトタイプはたわむので座るのには不向き |
また、“座る機能付き”と名乗って販売されている製品には、バッテリー内蔵型・背もたれ付きの設計も存在します。たとえばAirwheel SE3Sのようなハイテクモデルでは、座って移動できる機能まであります。
一方で、「なんとなく頑丈そう」なだけの製品は要注意。
設計上は座ることを想定しておらず、素材の厚みやキャスターの強度が足りずに壊れるリスクが高いです。
つまり、「座ってもいいですよ」と明記されているスーツケースこそ、設計思想からして信頼できる証なのです。
【買うならコレ!】おすすめの座れるスーツケース4選!

「座れるスーツケースって本当に使えるの?」という声、よく聞きます。でも安心してください。
ここで紹介するモデルは、大人が安心して座れる設計になっていて、しかも“カッコいい・軽い・壊れにくい”の三拍子が揃った実力派ばかり。
旅行・出張・フェス・待ち時間に、「座れて良かった!」と必ず思えるはずです。
①PRESIDENT KUBIKO|国内ブランドの名作

「座っても壊れないって、本当?」――その疑問にしっかり応えてくれるのが、このPRESIDENT KUBIKOです。
なんと125kgまでの耐荷重に対応し、着座OKという明確な設計がある数少ない“本物の座れるスーツケース”。
しかも、ただ頑丈なだけじゃないんです。
- グッドデザイン賞を受賞するほどの美しいフォルム
- フレーム式でパカッと開くから出張でも旅行でもパッキングが超快適
- キャスターストッパー付きで、座っても滑らない安心設計
- 62Lの大容量で3〜5泊は余裕。なのに機動力は失わない!
スーツケースレンタル会社で働いていた時も、このモデルを指名するリピーターは本当に多かったです。
理由はシンプルで、「安心感が段違い」。
空港や駅でベンチが空いてなくても、「マイ椅子」があるって強いんです。
「どうせ買うなら、信頼できる1台がいい」
そんな人にこそ、KUBIKOは本気でおすすめしたいモデルです。
②KINGDOM PA001|1万円台で買える座れるスーツケース

「座れるスーツケースって高いんじゃないの?」
そんな不安を一発で払拭してくれるのがこのKINGDOM PA001。
耐荷重100kgまで対応していて、大人でもしっかり座れるのに、価格はなんと1万円台前半。
これは本当に驚きです。
実際、レンタル現場でもこのモデルは「お試しに借りてみて → 気に入って購入」する人が続出。
その理由は、価格だけじゃありません。
- 機内持ち込み対応(34L)で使いやすいサイズ感
- 4輪ダブルキャスターで押し引きスムーズ
- ワイドハンドル設計で荷物の出し入れがしやすい
- TSAロック付きで海外旅行にも安心
さらに、軽量だから女性やシニアの方にも扱いやすいのが◎。
「1〜3泊くらいで、コンパクトで、ちゃんと座れて、安いのがいい」
そんな要望に、ピタッとはまる1台です。
「初めての座れるスーツケース、でも失敗したくない」なら、このモデルで決まりです。
③Airwheel SE3S|電動で走れて座れる、最強のハイテクキャリー

「移動がラクになる」だけじゃない――
“乗って走れる”という革命的な体験ができるのが、Airwheel SE3Sです。
このスーツケース、ただの荷物運びじゃありません。
ハンドルを伸ばしてスイッチを入れれば、なんと自分が乗って移動できるんです。
しかも、耐荷重は110kgと大人が座っても乗っても問題なし。
モーター付きのキャスターで最高約13km/hまで出る電動走行性能を持ちながら、航空会社対応の機内持ち込みサイズ。
バッテリーも取り外し可能で、飛行機搭乗時も安心です。
✔ 特徴まとめ
- 大人が乗っても安心の110kg耐荷重
- 機内持ち込みOKな20Lサイズ(短期旅行・出張向け)
- 走行モード/スーツケースモードをボタンひとつで切り替え
- USBポート付きでスマホも充電OK
- TSAロック、静音キャスター搭載
🧠 こんな人におすすめ
- 空港での移動が多く、足腰への負担を減らしたい人
- 移動中もガジェットをフル活用したいビジネスパーソン
- 「人と違うものが欲しい」派のあなた
「見るだけでワクワクする」「荷物じゃなくて相棒になる」
そんなスーツケース、そうそうありません。
価格はやや高めですが、確実に旅や移動のストレスが激減します。
“次元が違うスーツケース”を探している方には、間違いなくこれ。
④Sit On Cabin|デザイン性重視派に。おしゃれで座れるキャリー

「旅先でもスタイリッシュに過ごしたい」「機能性も妥協したくない」そんな方にぴったりなのが、フランス生まれの座れるスーツケース「Sit On Cabin」です。
✔ 特徴
- 耐荷重:約95kg
- 容量:約33リットル(2〜3泊用)
- 重量:約3.9kg
- サイズ:幅35cm×奥行21cm×高さ55cm(機内持ち込み対応)
- 素材:バイエル社製ポリカーボネート(高耐久・軽量)
- キャスター:360°回転ストッパー付き
- ハンドル:2段階調整(40cm・50cm)
- 付属品:専用カバー、南京錠取り付け可能なロータリー錠
🎨 デザインとカラー
高級車を思わせるツヤ感のあるカラーリングで、ブラック、シルバー、ライトブルー、ピンク、グリーン、ホワイト×オレンジ、ホワイト×グリーン、バーガンディーの8色展開。
🪑 座り心地
本体上部がイスのように一段下がり、フラットになっているため、快適な座り心地を実現。座面は強度をさらにアップさせるため2重構造になっており、安心して座ることができます。
🧳 内装と収納
内装はシルバーで統一され、高級感があります。左右どちらにも内カバーが付いた親切仕様で、仕切りやポケットもあり、使い勝手も抜群。大切な荷物を美しく守ってくれます。
🛫 こんな方におすすめ
- デザイン性と機能性を両立させたい方
- 短期旅行や出張で機内持ち込みサイズを探している方
- 待ち時間に快適に座りたい方
“壊れない”モデルを選ぶためのチェックポイント

「座れるスーツケース」とはいえ、どれでも座っていいわけではありません。
座れる設計かどうか、そして壊れにくい構造かを見極めるチェックポイントがあります。
ここでは、レンタル現場で実際に破損したモデル・壊れなかったモデルを見てきたからこそわかる、プロ目線の見抜き方を5つ紹介します。
①耐荷重表記を確認(最低でも100kgはマスト)
耐荷重の記載があるかどうかは、「そのスーツケースが座ることを前提に作られているか」を判断する最重要ポイントです。
レンタル会社に勤務していた際も、耐荷重100kg以上と記載されたスーツケースは、返却時に壊れていたことが一度もありませんでした。
一方で、耐荷重の記載がないモデルや“推定80kg程度”としか書かれていない格安品は、キャスター破損や底割れのリスクが高いです。
表記の例:
耐荷重表記 | 座る用途の安全性 | 備考 |
---|---|---|
記載なし | ❌ | 座る前提ではない製品が多い |
~80kg | △ | 一時的ならOK。ただし要注意 |
100kg以上 | ◎ | 大人が座って使うなら安心 |
125kg以上 | ◎+ | 長時間座っても安心の設計 |
目安は100kg以上。公式に数字で明示されている製品を選ぶことが、壊さないための第一歩です。
②キャスターの取り付け部がグラつかないか要チェック

壊れるスーツケースの多くは、「キャスターごと脱落する」という壊れ方をします。
特に座ったときの体重が一点に集中するのがキャスター部分。そのため、ここがしっかり固定されていないと、着座と同時に真下から抜けてしまうこともあります。
チェックポイント:
- 本体との接合部に「ガタつき」や「遊び」がないか
- キャスターがしっかり4点で本体にビス止めされているか
- プラスチック一体型ではなく、ベースプレート+ボルト止めタイプが理想
私が現場で破損したケースを何度も見たのは、安価な一体成形キャスターのモデル。
これに比べて、PRESIDENTやZUCAのようなボルト&ベース構造のモデルは、数十回のレンタル使用でも一度も壊れたことがありませんでした。
座る前に、キャスター付近の作りをじっくり確認してください。
ここが“壊れないかどうか”の分岐点になります。
→キャスターが丈夫なスーツケースは下記の記事をご覧ください♪
【スーツケース】キャスターが丈夫なメーカーとモデル14選を紹介!
③座面構造|平らなトップハンドル付きモデルは避けるべし
意外と見落とされがちなのが「座面の形状」です。
スーツケースの上部が平らでも、トップハンドルが沈んでいない構造だと、体重をかけた瞬間にハンドル部が歪んだり、内部構造が破損したりする可能性があります。
実際、トップハンドルが飛び出た構造のモデルでは、ハンドル下の板が割れて中でバキッと音がする破損を何度か確認しました。
一方で、座面がフラット+補強が入っているモデルは、繰り返し使っても破損がなかったです。
選び方の目安:
座面構造 | 評価 | 理由 |
---|---|---|
平ら+ハンドルが沈む構造 | ◎ | 着座面積が広く、荷重が分散される |
トップハンドル突出型 | × | ハンドルに体重が集中し破損リスクが高い |
背もたれ付き構造 | ◎+ | 安定性が高く、長時間の座りにも対応しやすい |
“見た目が座れそう”ではなく、“座るために作られているか”が重要です。
④本体の剛性(柔らかすぎるポリカはNG)

ポリカーボネート製のスーツケースは軽くて丈夫ですが、グレードによって剛性が大きく異なります。
とくに、安価な製品では、素材が薄く「押しただけで凹む」ような柔らかさがある場合があり、これは座るには致命的。
スーツケースに座ると、加重は広範囲にかかるため、剛性が低いと天面がたわみ、内部フレームが歪む可能性があります。
このようなモデルは、レンタル返却後に天板が波打って戻らなくなっているケースもありました。
剛性を見分けるコツ:
- 手で押してみて、たわみが極端に出ないかを確認
- 同じポリカ製でも、「バイエル社製」や「三菱樹脂」などの高品質グレードを使っている製品は◎
- 商品説明に「2層構造」「衝撃吸収」などの記載があるモデルは強度高め
「軽い=座れる」ではなく、「しっかりしている=座れる」と理解することが大切です。
⑤「座ってOK」と公式にうたっているモデルを選ぶ
一番安心できるのは、メーカー自身が「座ってOK」と正式に明記しているモデルです。
これには、耐荷重テストをクリアしていたり、着座想定で設計されているなど、裏付けがあるからこそ書かれているという背景があります。
代表的な例:
- PRESIDENT KUBIKO:耐荷重125kg/30分の連続着座に対応(公式明記)
- Airwheel SE3S:耐荷重110kg/電動走行と着座利用を想定
- ZUCA PRO:フレーム構造で座る設計、プロユース前提
逆に、「座れる」と書かれていない製品に座って破損した場合、保証外になることがほとんどです。
レンタルでも、着座禁止モデルを壊して弁償になった事例は珍しくありません。
「公式で座れると言っているかどうか」は、選ぶ際に最も信頼できる指標のひとつ。
迷ったら、明記されているモデルから選ぶのが、長く安全に使える一番の近道です。
実際どう?座れるスーツケースのメリット・デメリット

「大人でも座れる」と聞くと便利そうに見えますが、実際に使ってみると良い面もあれば注意点もあります。
スーツケースレンタル会社での返却時の破損データや、利用者のリアルな声をもとに、プロ視点で“本当の使い勝手”を解説します。
空港・駅・フェス…立ちっぱなしを回避できる利点
座れるスーツケースの最大の魅力は、「どこでも椅子になる安心感」です。
特に私がレンタル現場で実感したのは、空港やフェス、混雑した駅で“座りたいのに座れない”というストレスを解消してくれるという点。
利用者の声で多かったのがこんな場面:
- 空港での長時間チェックイン待ち
- 電車遅延時のホームでの立ちっぱなし
- フェスや展示会での立ち疲れ
そういった時に、「椅子を持ち歩いている」という感覚で自分のスーツケースに座れる安心感が評価されています。
特に高齢者や荷物が多い旅行者にとって、立ちっぱなしは体力を大きく消耗するもの。
私の知っている常連のお客様は、「これがあるだけで、旅先での疲労感がまったく違う」とおっしゃっていました。
さらに、他人と距離を取りたいシーン(駅のベンチが混雑、空港のソファが埋まっているなど)でも、パーソナルスペースを確保できる点は、現代の移動においてかなり重要です。
座れるがゆえの頑丈だから「重い」デメリット

座れるスーツケースは、「軽くてコンパクト」なモデルに比べると構造上“どうしても重くなりがち”です。
これは実際に数百台のスーツケースを扱ってきた中で感じた、はっきりとした傾向です。
理由は明確で、「座っても壊れない」ためには下記のような設計が必要になるからです。
- フレーム構造(=ジッパータイプより重い)
- 厚めの樹脂や金属パーツ使用(=耐久性アップ)
- 強度を確保する補強材の追加(=荷室が頑丈=重い)
たとえば、PRESIDENT KUBIKOは非常に安心感がある一方、4kg超えの重量があります。
一方で、同じ容量で軽量設計のジッパータイプは3kg未満のものもあります。
表にするとこうです:
モデル名 | 容量 | 本体重量 | 備考 |
---|---|---|---|
PRESIDENT KUBIKO | 62L | 約4.1kg | フレーム+高剛性構造で座れる |
KINGDOM PA001 | 34L | 約3.1kg | 座れる中では軽量な部類 |
軽量ジッパー型(例) | 60L | 約2.8kg | 着座設計なし |
つまり、「軽くて持ちやすい」を最重視する方には、座れるタイプは不向きな可能性もあります。
ただし、逆にいえば“重さは信頼性の証”。
「壊れにくい安心感」を得るための代償として、多少の重量増は仕方ない部分と言えるでしょう。
→頑丈なスーツケースを探している方は下記の記事をご覧ください♪
【2025年最新版】頑丈で最強なスーツケースはどれ?おすすめモデル10選をご紹介!
実際に壊れやすい?レンタル返却後の破損率から分析
結論から言うと、座れるスーツケース=壊れやすいわけではありません。
実際、私がスーツケースレンタル会社で4年半管理した中では、むしろ「中途半端に座ったつもりで壊したスーツケースの方が多い」という実感があります。
返却時の破損状況で多かったケースは以下の通り:
破損内容 | 発生理由 | 発生しやすいタイプ |
---|---|---|
キャスター脱落 | 耐荷重が不足したモデルに着座した | 耐荷重明記なしのノーブランド製品 |
底割れ | ハンドル下のフレームが座圧でたわんで破損 | 安価なソフトタイプや薄型ポリカ製 |
ハンドル破損 | 座面にハンドル出っ張りがあるタイプで着座 | トップハンドルが沈んでいないタイプ |
一方で、「座っても壊れなかったモデル」には以下の特徴がありました。
- 耐荷重100kg以上の明記あり(例:KUBIKO, ZUCA, Airwheel)
- フレーム構造(ジッパーより頑丈)
- キャスターがプレート&ボルト固定
つまり、壊れる原因の多くは構造の甘さ or 利用者側の誤使用によるものであり、「座れる設計のスーツケース」が特別壊れやすいという事実はありません。
むしろ、選び方を間違えなければ、普通のスーツケースより壊れにくいとさえ言えます。
レンタル会社の詳細記事は下記の内容をご覧ください!
→アイエルレンタルは評判通り?口コミから分かる真実とは?
結局、使い続けたいと思えるのはどんなタイプ?

「一度使ったら手放せない」と感じるのは、“座れることが自然に生活に溶け込む”スーツケースです。
つまり、“便利さがあるけど面倒さがない”という絶妙なバランスが大事。
使い続けられるスーツケースの特徴を、レンタル業務でのリピート率や満足度データから見ると、以下のような傾向があります。
特徴 | 継続利用率 | コメント |
---|---|---|
耐荷重100kg以上 | ◎ | 安心して使える。壊れない。 |
機内持ち込み可+軽量設計 | ◎ | 飛行機・新幹線利用者に大好評 |
見た目がおしゃれ | ○ | 女性利用者のリピート理由に多い |
キャスターストッパー付き | ◎ | 座るときに滑らず安定する |
ハンドルが多段階調整可能 | ○ | 子どもとの兼用・身長差に対応 |
一方で、座面が硬すぎたり重すぎたり、ガラつきが強いと「やっぱり普通のにすればよかった」となるケースも。
だからこそ、最初に選ぶときに妥協しないことが重要です。
一度気に入れば、「ベンチがない=困る」という発想がなくなり、常に“座れる安心”を持ち歩けます。
私自身も旅行時はKUBIKOを使っていますが、これほど「買って良かった」と思えるスーツケースは他にありません。
座れるスーツケースを選ぶ際のQ&A
「大人が座れるって言っても…」「機内に持ち込める?」「壊れたらどうするの?」
そんな購入前の“あるあるな不安”を、このパートでまとめて解消します。
スーツケースレンタル会社で4年半、数百台を見てきた実体験をもとに、気になるポイントに全部答えます。
Q. 子どもと兼用できる?身長差があっても大丈夫?
はい、選ぶモデル次第で大人と子ども兼用は可能です。ただし注意点があります。
スーツケースに「座れる設計かどうか」だけでなく、ハンドルの高さ調整幅と座面の形状も兼用の可否に大きく関わってきます。
子どもが使用する場合のチェックポイントは以下の通りです:
- ハンドルが2段階以上で調節できること(小柄な子が押して歩けるように)
- 座面が広く平らで、傾斜がないこと(小さな体でもしっかり腰を落ち着けられる)
- 本体が軽いこと(子どもでも扱いやすい)
逆に、大人が使う時は以下も見る必要があります:
- 耐荷重が100kg以上であること(大人の体重でも壊れない)
- ハンドル最長が90cm以上あること(背の高い人でも引ける)
下記にモデル別の身長対応と適正目安をまとめました。
モデル名 | ハンドル調整 | 子ども兼用適正 | 備考 |
---|---|---|---|
PRESIDENT KUBIKO | ○(3段階) | △(少し重い) | 高耐久だが子どもには重め |
KINGDOM PA001 | ○(2段階) | ◎ | 軽くてバランス良し |
Sit On Cabin | ○(2段階) | ◎ | デザイン性も含め親子向け |
結論:軽量モデルかつハンドル調整できるタイプなら兼用可能です。特にKINGDOMやSit On Cabinは、親子での使い勝手が良いと実感しています。
Q. 体重90kg以上だけど問題ない?
結論から言うと、“耐荷重100kg以上”と記載されたスーツケースなら問題ありません。
実際、レンタル時にも90kgを超える利用者がKUBIKOやAirwheelを使用し、壊れたことは一度もありませんでした。
耐荷重については、以下のような“表記の違い”があります。
| 表記なし | 安全性:❌ | 設計上、座る想定なし | | ~80kg | 安全性:△ | 子どもや軽量成人であれば一時的OK | | 100kg以上 | 安全性:◎ | 大人が座る目的で設計されている | | 110〜125kg | 安全性:◎+| 長時間座っても問題ない設計モデル |
注意してほしいのは、「体重90kg」で“ギリギリ80kg台対応”のスーツケースに座ることは絶対NGだということ。
レンタルでも、80kg台後半の方が耐荷重記載なしモデルに座ってキャスターが脱落した事例があり、弁償になりました。
だからこそ、公式が耐荷重を明示していて、125kgまでOKのPRESIDENT KUBIKOや、110kgまでのAirwheel SE3Sは安心しておすすめできます。
体重が90kg以上ある方は、必ず「耐荷重表記がある」+「実績あるブランド」のスーツケースを選んでください。
Q. 飛行機の機内持ち込みに対応してる?
座れるスーツケースの中でも、サイズによっては機内持ち込みOKのモデルも存在します。
ただし全てが対応しているわけではありません。
実務経験からお伝えすると、30〜34Lサイズまでならほぼすべて国内・国際線ともにOKです。
航空会社の持ち込み基準(一般例):
基準項目 | 国内線(100席以上) | 国際線スタンダード |
---|---|---|
3辺の合計(高さ+幅+奥行) | 115cm以内 | 約115cm以内 |
重量 | 10kg以内 | 7〜10kg(航空会社による) |
この基準に適合する座れるスーツケースの代表例:
- KINGDOM PA001(34L):○ 完全対応、軽量で実績あり
- Sit On Cabin(33L):○ 対応、キャスター含めて115cm以内
- Airwheel SE3S(20L):○ 対応、ただしバッテリーの取り外し義務あり
注意点として、電動タイプ(Airwheel)などはバッテリー容量によって制限されることがあるため、リチウム電池が取り外し可能なモデルに限ることを忘れないでください。
機内に持ち込みたい場合は、必ず「容量」「サイズ」「バッテリーの有無(スマートモデル)」を事前にチェックしておきましょう。
Q. 壊れたら修理できる?どこに頼むの?
はい、修理は可能です。
ただし「どこで買ったか」「ブランドかどうか」によって修理対応は大きく異なります。
スーツケースレンタル現場でも、返却時にキャスター破損などがあった際は、メーカー修理 or 専門修理業者を使っていました。
修理の流れ:
修理パターン | 修理先 | 備考 |
---|---|---|
正規ブランド製 | メーカー対応(例:PRESIDENT) | 保証期間内は無償対応もあり |
ノーブランド・通販品 | スーツケース修理業者 | 実費でパーツ交換(キャスター1個2,000円〜) |
海外ブランド直輸入 | 修理不可 or 国内代理店 | 対応不可の場合がある |
おすすめ修理業者例:
- スーツケースの救急車(東京・大阪対応)
- 鞄修理工房 グランパレ(全国発送OK)
さらに、「キャスターのみ交換」などのパーツ修理は比較的安価です。
ただし、本体フレームやファスナー損傷の場合は新品購入と同じくらいになることも。
買う前に確認すべきこと:
- 保証期間の有無(1年 or 3年)
- 取扱説明書に「修理について」の記載があるか
- 公式サイトにアフターサービス案内があるか
長く使いたいなら、サポート対応がしっかりしているブランドを選ぶのが正解です。
🧭まとめ
この記事では、「大人でも安心して座れるスーツケースってあるの?」という疑問に対し、耐荷重・構造・選び方・おすすめモデル・実際の使用感をもとに、徹底的に解説しました。
結論として、しっかりと選べば、大人が安全に座れるスーツケースは存在します。
しかも、正しく選べば普通のスーツケース以上に壊れにくく、旅のストレスも大幅に軽減されます。
✅この記事のポイントまとめ:
- 耐荷重100kg以上のモデルなら大人でも安心して座れる
- 公式が「座ってOK」と明記しているモデルを選ぶのが鉄則
- 空港やフェスなどで「どこでも座れる」メリットは予想以上に大きい
- 「座れる=頑丈」だからこそ、多少重くなる点には注意
- 実際に壊れにくかったモデルは、KUBIKO・PA001・Airwheel SE3Sなど
- 修理対応や保証の確認も、長く使ううえで重要
この知識があれば、もう「なんとなく選んで失敗した…」とは言わせません。
次に選ぶ1台は、“ちゃんと座れて壊れない”スーツケースを。
不安を安心に変えて、次の旅をもっと快適にしましょう。
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